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プレゼント

今日 幸ちゃんとお母さんは お父さんの 山の仕事の お手伝いです。

幸ちゃんの大好きな 愛犬ミルキーも つれていきます。

今朝は とても寒い朝です。幸ちゃんの はく息も まっ白です。

朝 お日さまは のぼっていたのに いつの間にか くもっていました。

「お父さん 今日は 白いお空だね。雨がくるのかな?」

「どうだろうね」

「幸ちゃんは 青いお空が大好きだけど 白いお空も すき」

「へぇー どうしてだい?」

「だって もしかして 雪のようせいが くるかもしれないもん」

「そうか。雪のようせいが くるかもしれないね」

「お父さん お山が まっ白になったら キレイでしょう?」

「そうだね。でも山は そのままでキレイだよ。それにね、山はとても大切なものなんだよ」

「どうして?」

「山の木たちは 空気を きれいにしてくれるんだよ。雨がふると 水をすいこんで 少しずつだしてくれるんだよ。それに、山の生き物たちに 食べものを 与えているよね」

「うん、幸ちゃんの大好きな ドングリもそう?」

「そうだよ」

「わかった 幸ちゃんも山を大事にする」

「幸ちゃんは いつも おりこうさんだね」

お話をしているうちに 山の入口につきました。みんなで荷物をおろして 幸ちゃんは長ぐつにはきかえました。

「さあ、行こうか」

「はーい」

幸ちゃんは 荷物をおろして お母さんといっしょに お父さんのあとを 歩いていきます。

歩きながら お父さんが

「幸ちゃん、山は神さまの住んでいるところだから 幸ちゃんのやることは 神さまのお手伝いなんだよ。だからね、神さまのお手伝いができて うれしいな ありがとうって 思いながらやっていると お父さんがいなくても 神さまが守ってくれるからね」

「うん、わかった」

お父さんは 土に穴をあけて 小さな苗木をうえはじめました。

そのあとに 幸ちゃんが袋をかぶせます。それは、小さな苗木を鹿から守るためにかぶせるのです。そして お母さんが袋をとじます。

お父さんは 苗木をうえながら だんだんと 山をあがって いきます。

幸ちゃんは斜面で なんどもすべってしまい はなれていってしまいました。

「お母さん早くやらないと お父さんと はなれちゃうよ」

「大丈夫よ。幸ちゃんも そのうちに お父さんに ついて いけるようになるからね。今は練習ね」

幸ちゃんは時間がたつのも忘れ いっしょうけんめい お手伝いをしました。そのうち

「10時のお茶にしようか」

そう言いながら お父さんがおりてきました。

「やったー!」

幸ちゃんはミルキーと はしゃぎました。

お母さんがリュックの中から お茶と クッキーをだしました。そして あったかい お茶をコップに入れてくれました。

「お父さん このクッキーお母さんと一緒に きのう作ったんだよ」

「おいしそうだね」

「幸ちゃんの作ったクッキーどれだか わかる?」

「どれかな~…あっ!これだなー」

「あたりー!どうして わかったの?」

「だって、幸ちゃんの大好きな星の形じゃないか」

そう言って お父さんは口の中に入れました。

「おいしい?」

幸ちゃんが聞きました。

「もちろんだよ」

笑顔でお父さんが いいました。

「幸ちゃん うれしいな」

そういいながら、幸ちゃんは あったかい お茶をのみました。その時 幸ちゃんのコップの中にキラッと光るものが入りました。幸ちゃんは そーっと 上を見上げました。

空から小さな雪がキラキラ キラキラ おりてきました。

「わー お父さん お母さん 雪だよ。雪 きてくれたんだね」

「そうだね。幸ちゃんが神さまの お手伝いをしてくれたから プレゼントをもってきてくれたんだね」

「わぁーい わぁーい 雪のようせい ありがとう。雪のようせい ありがとう!」


SOPHIE'S
COOKING TIPS

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#3

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